■出場を「7チーム以上」に増やすなら
シーズン終了後に大規模な大会を開くことで選手の疲労を蓄積させ、翌シーズンの各クラブのパフォーマンスに悪影響を与えること。そして、けっして現時点で最強とは言えないようなチームが参加すること……。
クラブ・ワールドカップの矛盾点だ。
こうしたことを考えるなら、もしFIFAがどうしてもクラブ・ワールドカップを開催するとしても、32チーム参加のような大規模な大会でなく、従来、12月にかつては日本で、最近ではUAEやモロッコなどで開かれていた7チーム参加のクラブ・ワールドカップを毎年開いたほうがよいのではないか。
もし、出場チームを7チーム以上に増やしたいというのであれば、たとえば、ヨーロッパからはその年のCLベスト4まで、南米からはリベルタドーレス杯のファイナリスト2チームを出場させてもいい。
つまり、僕は、32チーム参加のクラブ・ワールドカップには開催意義を感じることがまったくできないのである。