■無理がある「参加チーム」選び
日本からは浦和レッズが、2022年のACLチャンピオン(決勝は2023年に開催)という資格で出場する。もちろん、世界のトップクラスのクラブとの真剣勝負でどこまで戦えるのか、健闘を期待はしたいが、浦和はけっしてJリーグ最強クラブではない。
浦和は、そもそもリーグ・チャンピオンとしてではなく、2021年度のカップウィナー(天皇杯勝者)としてACLに出場したのであり、リーグ戦ではずっとACL圏入りできていない。最近では2023年の4位が最高で、2024年のJ1リーグでは13位に終わっている。
それでも、ACL優勝直後であれば、浦和のクラブ・ワールドカップ出場に納得できたかもしれないが、今になって(ACL決勝での勝利から2年もたって)クラブ・ワールドカップに参戦したとしても納得感はない。
FIFAはクラブ・ワールドカップという大会を大規模な大会にしたかったようで、32チーム参加の大会とした。また、クラブ・ワールドカップを4年に一度の開催としたため、過去4年間の各大陸チャンピオンをはじめ、ポイント制で出場チームを決めた。
だから、何年も前の成績によって出場するクラブが多くなったし、開催時期を6~7月に設定したため、直近のCL優勝クラブが出場できないかもしれなくなったのだ。
代表チームによるFIFAワールドカップは4年ごとに開かれるが、そのために基本的に2年ほどをかけて予選大会が開かれる。それに対して、クラブ・ワールドカップは過去4年間の優勝チームをかき集めて開かれることになったのだ。