現地1月12日に行われたイングランドのFAカップで、クリスタル・パレスに所属するサッカー日本代表MF鎌田大地の完璧すぎる美しいスルーパスに称賛が集まった。
現在プレミアリーグで15位のクリスタル・パレスが、本拠地セルハースト・パークに3部のストックポートを迎えた一戦。今季新加入の鎌田は2ボランチの一角として、公式戦4試合ぶりのスタメン出場を果たすと、前半4分に左サイドからのドリブルで先制点の起点になる働きを披露。昨年11月2日のウルバーハンプトン戦以来、約2か月ぶりのフル出場で1−0勝利に貢献した。
先制点に絡んだ鎌田が、さらに“魅せた”シーンが試合終了間際の後半43分だった。相手GKのロングキックからの流れ。激しい競り合いが続いた中、センターサークル内でのこぼれ球に反応した鎌田が、右足ダイレクトでのロングスルーパス。芝生の上を滑るようにして右サイドのスペースへの絶妙のラストパスとなった。
この鎌田の極上のスルーパスに完全にフリーの状態で抜け出したMFヘフェルソン・レルマは、余裕を持ってGKとの1対1を迎えると、右足でのキックフェイントの後の切り返しから左足シュート。しかし、ボールは無情にも枠外へ。スタンドのサポーターは“信じられない”といった表情で頭を抱えた。