■居残りトレーニングにも変化
また、全体練習後の時間の過ごし方にも変化が起きそうだ。24年までの川崎フロンターレと言えば、その居残りトレーニングの長さもチームの特徴の一つだった。
しかし、7日と8日ではその時間は20分のみ。全体練習後、指揮官自身が「今日は20分です!」と呼びかけており、時間制限が設けられた。
その理由の一端が、今季の川崎の「トップチームコーチングスタッフ」にも表れている。昨年は「フィジカルコーチ」が置かれていたが、今季は不設置。代わりに「コンディショニングコーチ」「アシスタントコンディショニングコーチ」が置かれている。
といっても、フィジカルコーチの要素をなくすのではなく、両者がフィジカルコーチも兼ねる。つまり、長谷部監督は長いシーズンを戦い抜く上でコンディショニング面からのフィジカルアプローチをより強く想定しているようだ。
居残りトレーニングが時間制限になったのも、そのコンディショニングの観点から。詳細はまだ分からないものの、今後は「試合日の●日前は●分」といったようになりそう。
最初の2日間だけでも、長谷部フロンターレはその理想とするチーム作りへと動いている。
(取材・文/中地拓也)
(後編へつづく)