「世界の歴史の中でも最も美しい」ミラン発表の「ファン共創」記念ユニフォームに世界中から賛辞!「レトロで素晴らしい」「エンブレムが最高」などの声の画像
ミランが125周年記念ユニフォームを発表した(写真はイメージです) 撮影:中地拓也

 イタリア・セリエAACミランが、クラブ創設125周年を祝う記念ユニフォームを発表した。歴史を感じさせつつ、ファンとともに未来に向けてつくり上げたユニフォームに、世界中から賛辞が寄せられている。

 ミランは、イタリア語でサッカーを意味する「カルチョ」を象徴するクラブのひとつだ。1980年代から90年代にかけては、フランコ・バレージやパオロ・マルディーニら自国の代表選手のみならず、フランク・ライカールトらのオランダトリオ、「リベリアの怪人」ジョージう・ウェアといった国内外のスター選手を擁して、イタリア国内のみならずヨーロッパ、さらには世界でも頂点に輝き、その名をとどろかせた。

 ここ10年ほどでは、なかなかタイトルに手が届かない時期もあったものの、2021-22シーズンにはセリエAを制するなど、徐々に復活の兆しを見せている。

 そうした苦しい時間も、もちろん栄光の時代も、クラブの大事な歴史の一部だ。そんなことを感じさせるような記念ユニフォームが、クラブから発表された。

 ミランは1899年、この街に住むイギリス人を中心として設立された。イタリア語のミタノではなく、英語のミランという名を冠しているのは、その名残である。

 当初は決して目立った成果を残すことはできなかったが、さまざまな物語を紡いで、今のミランがある。設立から125周年となる今年、クラブは歴史へと払う経緯を、記念ユニフォームという形で表した。

 確かに、歴史を感じさせるデザインだ。伝統である赤と黒のストライプが採用されているが、このデザインは1950年代に始まったものだという。その赤黒が、襟までも染め抜いている。

 胸にあるエンブレムは、設立当初のデザインを復刻。そのため、「フットボール・アンド・クリケットクラブ」の文字が記され、歴史を感じさせるものになっている。

 ただし、単なる解雇主義ではない。デザイン決定にあたって投票を募るなどして、ファンと力を合わせて新しい歴史につながるユニフォームを共創したのだ。また、クラブへのリスペクトとして、スポンサーロゴが入らないことも、大きな特徴と言えるだろう。

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