■「当然、それは生ぬるいことではあるんですけど」
「ただ、世界のサッカーはそんな甘くないし、僕らもプロでJ1を目指してるわけだから、当然、それは生ぬるいことではあるんですけど」
そうも認識している森山監督だが、夢や元気・勇気・希望を与えられるような存在になりたいとも口にする。
「仙台サポーターの一人一人の音量・熱量は絶対に日本一」
こう言葉にして自信を持つからこそ、理想のクラブ・サポーター関係を胸に抱く。
「ユアスタでサポーターの声で何とか踏ん張れた、あるいは勝点を稼げた試合が多かったので、本当に感謝してます」
こうも語って、共闘していることを表す。
岡山に駆け付けたサポーターの数は、ビジター席のみで1200人。さらに、スタジアムの外にも100人ほどが駆け付け、メインスタンドにも黄金の一角ができあがっていた。
J1昇格という目標とともに、理想の関係をサポーターとともに築き上げられるか。ベガルタ仙台と宮城県・仙台市が、新たなフェーズに入ろうとしている。
(取材・文/中地拓也)