■「チャンスを逃がさないようにしっかりさぼらず」

 得点王がかかった重要な最終節の相手はアビスパ福岡。順位は10位と川崎より一つ上だが、問題はその守備の堅さ。ここまでの37試合で35失点と、J1リーグで3番目に少ない。
 そんな相手に対しても、「失点の少ないチームですし、対策はある程度されると思いますけど、そんなに意識せず、基本に忠実にやりたい」と動じる様子はない。
 だからこそ、得点を重ねるためのイメージを尋ねれば、「早い時間に取れればもちろんいいです。この間のACLもそうですけど、ゴール前に入っていくことが大事だと思う。チャンスを逃がさないようにしっかりさぼらず、ゴール前に入ることが大事」と即座に答える。
 山田が1試合6得点を感じさせる用意は、その雰囲気だけでない。直近の“結果”もある――。
(取材・文/中地拓也)
(後編へつづく)

(2)へ続く
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