サンフレッチェ広島が、クラブのJ1通算1500得点到達をSNSを通じて報告した。節目のゴールを決めたメモリアル得点者が並んだ様子に、ファンが感慨を深めている。
広島は12月1日、北海道コンサドーレ札幌とのJ1第37節に臨んだ。クラブにとって、重要な意味を持つ一戦だった。
前日には、首位に立つヴィッセル神戸が柏レイソル相手に劇的な展開で勝点1を手にしていた。その結果を受け、逆転優勝を狙う広島にとっては、決して落とせない一戦だった。
相手は、前日の他会場の結果を受けてすでにJ2降格が決まっていた札幌だったが、油断はならなかった。今季これまでにも、降格決定直後のチームが反発力を示した試合があったからだ。
だが、広島は開始8分で先制に成功。だが、前半42分には試合を振り出しに戻す同点ゴールを許してしまう。苦しい展開だったが、流れを変えたのが前半アディショナルタイムの東俊希のFKだった。
1点を取り合って迎えた緊迫の展開で、FKも緊張感を増す。ゴールまで長い距離があったが、東が蹴ったFKは相手守備陣に触れることなく、ゴールイン。再度の勝ち越し点となったFKは、そのまま5-1の大勝につながる決勝点となった。
東のゴールには、さらなる意味があった。クラブのJ1での通算1500点目となったのだ。
リーグ創設当初のオリジナル10の一角である広島だが、2度のJ2降格を経験している。だが、そのたびに這い上がり、3度の年間王者に輝いた。