■郷家友太「必ず勝ちを仙台に持ち帰りたい」
さらに、秋野と郷家は一発勝負の戦い方についてもイメージを膨らませている。
秋野が「(引き分けなら長崎が勝ち上がる)レギュレーションはありますが、あまり意識しすぎいことが大事かなと思います。ただ有利ってことは変わりないので、そこはうまく賢く、戦えればいい」と説けば、郷家は「一発勝負なので、ちょっと何が起きるかわからない状況だと思いますし、何かの小さいことで、結果が変わる戦いになってくると思うので、小さいミスだったりとか、そういうのを狙っていきたいなとは思ってます」と話す。
頼れる背番号11はさらに、「僕たちのチームのタイプとしては、そういう不利な状況から勝っていくっていうところは、今年何回もサポーターにも届けてる部分あるので、自分たちもその部分でこのチームに期待しているので、当日、本当に楽しみです」とも力強く言葉を発する。
郷家は、サポーターに向けてこうも言葉を発している。
「長崎にたくさんのサポーターが来てくださるので、その人たちと必ず勝ちを仙台に持ち帰りたい。応援してくださる方も本気なので、その気持ちになんとしてでも勝ちで応えたい思いでいるので、もう勝つだけだと思ってます」
昨年はJ3降格圏に肉薄するような16位でリーグ戦を終えたが、今季は森山佳郎監督の下で再生。6位という成績とともに、チームにはさらに上を目指す雰囲気の良さと力強さがある。J1昇格プレーオフで掴むものは、悲願のJ1復帰と、そして、仙台の完全復活だ。
(取材・文/中地拓也)