世界と日本のスーパースターが激突する「ダイヤモンド・カップ・オブ・レジェンド」が11月27日、横浜市のニッパツ三ツ沢競技場で行われ、スタジアムに駆けつけた約8000人の観客を魅了した。
試合は、元ブラジル代表MFのカカ(42)、元スペイン代表MFのダビド・シウバ(38)、元オランダ代表のエドガー・ダビッツ(51)、元アルゼンチン代表のハビエル・サビオラ(42)などクラブや代表で頂点を極めた14人が集結した「ワールド・レジェンズ」と、久保竜彦(48)、大久保嘉人(42)、松井大輔(43)など元日本代表選手らで構成された「Jクラシック」が激突。ワールド・レジェンズがサビオラ、ダビド・トレゼゲ(47)らのゴールで、4ー3で勝利した。試合を撮影した原悦生カメラマンが、欧州リーグでの思い出とともに試合を振り返る――。
■イタリアの夢を「砕いた」フランス代表FW
レジェンドたちの試合を見るのは、約1年ぶりだ。
前回はサウジアラビアのジッダで開催されたが、同じメンバーはミシェル・サルガドとカカだけだった。
三ッ沢(競技場)の照明が全部、点灯されていなくて暗すぎたのは残念だったが、それなりに楽しむことはできた。
今後、ライトは適正に使ってほしい。
カカは相変わらずの笑顔だった。
「カカはすごく優しい顔をするんだよ」
ミラン時代、友人の記者はカカをそう語っていた。バロンドールに選ばれたとき、うれしそうに、そのトロフィーをサンシーロのファンにお披露目したのを、昨日のことのように覚えている。
ミランのゴールキーパーで、元ブラジル代表のジーダを見ると、雨の日のファンブルをどうしても思い出してしまう。
エドガー・ダビッツを多く撮ったのはアヤックス、ミラン、ユヴェントスの時代だ。
フランス代表のダヴィド・トレゼゲがイタリアの夢を砕いたのは、EURO2000決勝のロッテルダムだった。