■本戦では「3バックか4バックか」
大住「ちゃんとした攻めをしてくるチーム相手には、4バックのほうが対応しやすいと思う。ドイツ相手にも対応できたんだから。その辺りの切り替えも、森保一監督は考えているんじゃないかな」
後藤「現状では、強いチームを相手にして試す機会がないからねえ。アジアのチーム相手に効率的に勝っていくことを、今は考えるしかない。ワールドカップ出場を決めた来年の秋、あるいは春以降、強いチームと試合をするときには、3バックと4バックのどちらがいいか。3バックならば、ウィングバックに誰を起用すべきか、ということを、いろいろと試しながら本番までに備えなければいけない」
大住「強い相手に対して、サイドバックタイプをウィングバックに置くと、5バックになっちゃう。それはあまり良くないからなあ」
――今回、橋岡をウィングバックで試したことも、今後の何かのきっかけになるかもしれませんね。
大住「森保一監督もそろそろ、いろいろなテストを始めている感じだよね」
後藤「それに、少しテストでもしないと、マンネリに陥って選手が飽きちゃうでしょ。チーム内競争という意味でも、周りの選手に対する刺激としても、そういう変化が必要だよ」
大住「そういう理由もあるのかもしれないね」
後藤「本当に勝つか負けるか分からないギリギリの試合が続くなら、そんな余裕はない。ベストメンバーでいくべき。でも今は、苦戦しても最終的には勝つよね、という試合ばかりだから。悪い意味ではなく、うまくいかない時間でも慌てない。今回の試合でも、いつかは点が入るという自信があるから、ああいう焦らないプレーができるんだろうね」