「良い働きをした」交代選手、「なんでもできる」伊東純也、「使わなかった」絶好調の2人と中国戦のCF【インドネシアに快勝、サッカー日本代表「11月のアウェイ2戦」の大激論】(4)の画像
シャドーでも存在感を見せた伊東純也。一方、所属チームで絶好調の久保建英、中村敬斗の中国戦での出番はあるか。撮影/渡辺航滋(sony α‐1)

 サッカー日本代表が快勝した。インドネシア代表とW杯アジア3次予選を戦い、アウェイで4-0で勝利したのだ。その内容と結果は、どのような意味を持ち、そして、代表チームの血肉になったのか。今後、待ち受ける中国戦の展望も含めて、ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が語り合った。

■「ゴールまで決めた」菅原由勢

――交代選手たちをどう評価しますか。

大住「久々に菅原由勢を出してくれたね。右に菅原、左に前田大然を入れると、守備がさらに安定するよね。ああいう試合のストーリーの持っていき方は、うまいなあと思った」

後藤「守備を安定させるどころか、菅原はゴールまで決めてしまった。最後に、すごいロングシュートも打っていたね」

大住「菅原のキック力はすごいね。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたので試合後の記者会見に来てくれたので、得点した場面で何を考えていたのかを聞いてみた。そうしたら、こぼれ球が来たときにクロスを上げようとも思ったけど、十分なスペースがなかったので判断を変えて、ゴールに近づいていたので、空いているところに蹴りましたと言っていた」

後藤「確かに、クロスを上げるような気配はあったよね。一回スローダウンしたもんね」

大住「あそこでDFが菅原に食らいついていないというのが、後半のインドネシアの守備のボロボロ具合を物語っていたよね。日本は次々と新しいアタッカーを、しかも、タイプの違う選手が出してくるんだから、相手はキリキリ舞いさせられるよね」

後藤「元セレッソ大阪のインドネシアDFジャスティン・ハブナーはヘロヘロだったもんね」

大住「彼はケガをしていた。でも、そういう日本の攻撃陣の選手層が、最後まで試合を安定したものにしたよね」

後藤「終盤には少し緩んできたかなと思っていたプレスが、最後に旗手怜央と大橋祐紀が入ったことで、またすごく圧を増していたもんね」

大住「あの時間帯には、鎌田大地が疲弊していたんだよね。前半は素晴らしかったポジション取りが、少し甘くなっていた」

後藤「代わった選手が、本当に良い働きをしたよ」

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