11月16日、延期分のJ1リーグ第29節、ジュビロ磐田対横浜F・マリノスの一戦がヤマハスタジアムで行われ、4-3で横浜FMが勝利した。J1残留が遠のく敗戦を喫した磐田の中で、試合終盤に2得点を決めた29歳FWジャーメイン良に話題が集中した。
J2自動降格圏内の磐田にとって負けられない一戦。前半5分にジョルディ・クルークスのゴールで幸先良く先制するも、その後に守備が崩壊して4失点を喫した。だが、敗色濃厚となった状況でも背番号11のエースFWは諦めなかった。
後半38分だ。左サイドから松原后が入れたクロスがファーサイドまで流れると、ワンバウンドしたボールに反応したジャーメインが、胸トラップからハーフボレーの形で左足を振り抜き、ゴール左ポストを叩いてゴールネットを揺らす。さらに後半47分、再び左サイドから藤川虎太朗が上げたクロスに対して、迫力満点に走り込んだジャーメインが相手DFに競り勝つ形で頭で合わせ、ゴール右上へ流し込んだ。
この2ゴールで1点差まで詰め寄った磐田だったが、大量失点が響いての黒星。これで残り2試合で、J1残留圏内の17位・柏レイソルとは勝点差5の崖っぷちに追い込まれた。それでもジャーメイン自身は今季通算ゴール数を19にまで伸ばし、5月から6月頭にかけて負傷で5試合を欠場しながらもシーズン20得点にリーチをかけ、日本人トップのゴール数となっている。