■南野拓実が発揮するストロング
最終予選得点数で2位タイにつける南野拓実(モナコ)も、前回予選とは全く違ったハイレベルのパフォーマンスを維持している。前回は突破型でもないのに4-3-3の左MFで起用され、推進力を出せずに悩んでいたが、今の彼はベストポジションのシャドウで水を得た魚のようにイキイキしている。
「自分は1トップと近いところで動いてゴールを狙っていくのが仕事」と本人も言うように、セカンドトップとして自身のストロングを発揮。特に鎌田大地(クリスタルパレス)と並んだ時はフィニッシャーとしての能力を前面に押し出せている。
今、思えば、カタールW杯でもこういう使い方をされていたら、あそこまで不振にあえぐこともなかっただろうし、新たな10番像を世界の大舞台で舞台で確立できた可能性もある。森保監督も思うところがありそうだ。今、シャドウの主軸として全試合に先発しているのも、過去の反省を踏まえてのことなのかもしれない。。
いずれにしても、南野がモナコで活躍し続け、鋭い得点感覚をキープしてくれれば、2026年W杯の早期出場決定は全く心配ない。その後は本番での上位躍進に向け、バリエーションを広げ、多彩な攻撃を研ぎ澄ませていくことになる。来年1月に30代に突入する南野が円熟味を増していってくれれば理想的だ。