■最近は「さらに凝った(?)」名前に

 初期の頃の国体は「近畿国体」(第1回=1946年)とか「石川国体」(第2回=1947年)といったシンプルな大会名でしたが、そのうち「若潮国体」(第28回=1973年千葉)とか「やまびこ国体」(第33回=1978年長野)といった愛称が使われるようになり、最近になると、さらに凝った(奇をてらった)名称になってきています。2022年の栃木大会は「いちご一会とちぎ国体」と、ちゃっかり特産品のイチゴをPRする大会名でした。

 それにしても、「わたSHIGA輝く……」とは! お役人のセンスというのは、この程度のものなのでしょうか。

 準々決勝があった大津市の皇子山陸上競技場のメインスタンドでは、中央の通路に「国スポ」の幟(のぼり)が立ち並んでいて、スタンド上段からは幟が邪魔でピッチがよく見えないという信じられない光景。サッカー大会の運営に関わったことがない人たちが考えたから、こういうことになったのでしょう。

 まあ、そんなことも含めてすべてが新鮮に感じられた「全社」観戦ツアーでした。その代わり、競技場では一般観客向けの無料ドリンク配布なども行われていました(国スポは10月上旬、暑さの中の大会です)。

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