11月10日、ベガルタ仙台がJ2最終節をホーム・ユアテックスタジアムで迎えた。クラブの命運を懸けたこの試合を、サポーターが熱く後押しした。
J2最終節は、J1自動昇格の残り1枠と、J1昇格プレーオフ進出を懸けたものとなった。ベガルタ仙台の、この試合の開始時点での順位は7位。とはいえ、他会場で直接対決があったため、勝利すればプレーオフに進出できることに。
迎えた相手は大分トリニータ。仙台にとっては初のJ2降格を味わった相手という、歴史的な因縁もある試合となった。
その試合を前に、ベガルタ仙台のサポーターが立ち上がった。バックスタンドに巨大なコレオを出現させたのだ。ビッグフラッグの隣に浮かび上がったのは、「30th」の文字。仙台が30年の歴史を刻んできたことを示すものだ。
2度のJ1昇格と2度の降格。それだけでなく、さまざまな歴史がこのユアスタを舞台に、そして、Jリーグを舞台に起きてきた。その荒波を乗り越えてきたクラブの歴史を文字に託して、選手の心を熱くした。