【川崎が京都戦でも露呈した今季苦戦の2つの要因(1)】リードしてから勝点を失った試合は12試合……勝ち切るために「あと数試合しかないですが、やり続けるべきところ」と話すものの画像
京都サンガF.C.戦後に悔しい表情を見せた川崎フロンターレの選手 撮影:中地拓也

 繰り返されてきた展開である。山々の紅葉を目前とした11月9日の京都府亀岡市の、サンガスタジアム。J1リーグ第36節、京都サンガF.C.と川崎フロンターレの試合は1-1で試合終了のホイッスルを聞いた。

 この試合は、59分に山田新が先制するも79分にFWラファエル・エリアスにPKを決められる。一度はGKチョン・ソンリョンが止めたものの、やり直しとなっての失点だった。
 この結果によって、川崎が先制したものの、その後、同点や逆転にされた今季の試合数は「11」。一時リードしながら同点や逆転とされた試合数は「12」となった。損失した勝点は「27」を数える。前半17分に先制するも90+7分までに逆転され、90+11分という土壇場で同点としたアウェイ・アルビレックス新潟戦を除いても「25」となる。
 その「25」すべてを勝ち切ることはできないが、仮に優勝チームの勝率の目安となる6割を得られれば、現在の勝点は「60」。これは4位・ガンバ大阪と同じ数字で、上位争いに参画できる数字となる。今季の川崎がJの舞台で復権できたかどうかは試合運びと粘り強さにあったと言えるだろうし、大きな要因の一つとなる。
 さらに細かく見れば、同点や逆転にされた11試合のうち7試合がアウェイゲームだ。今季の遠方アウェイゲームでの白星がゼロとなったように、敵地で苦しい戦いを強いられた。アウェイゲームでの戦い方は2つ目の要因と言える。

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