■三竿健斗が語る「チームに還元するプレーは変わらない」

「どこで出ても自分がチームに還元するプレーは変わらない。右SBはボランチの時より全体を外側から見れるんで、相手の立ち位置だったりっていうところは仲間に伝えることができる。また新たな角度からサッカーを見れるんで、面白いっちゃ面白いです」と三竿も前向きにコメントしていたが、それぞれが新たな意欲を持って取り組む環境が生まれたことで、チームを取り巻いていた沈滞したムードが払拭されつつあるのではないか。
 加えて言うと、ポポヴィッチ体制で出番が激減していた樋口雄太がスタメン抜擢でイキイキと躍動し、ほぼ構想外のような扱いになっていた津久井佳祐、舩橋佑ら若手もピッチに立つチャンスを与えられるなど、新たな競争も生まれている。それも前任者時代との大きな違いである。
「(3月9日の)町田(ゼルビア)戦で先発して負けた後、課題を自分でしっかり見つめ直して自主練とかで対策を立てようとしていたんですけど、なかなか試合に絡めなくなった。郁万君とかが疲労してるのに自分の力不足で出られなくて本当に申し訳ないと思いながら、できることをやっていました」と津久井はリーグ戦から遠ざかった8か月間をしみじみと述懐する。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4