■J1昇格プレーオフ圏内の争いは最終節まで…
1対0で後半を迎えた仙台は、後半開始直後にもスコアを動かす。
49分、右MF郷家友太がペナルティエリア内で縦パスを受けると、DFの圧力を受けながらボールをキープする。サポートした中島へつなぐと、中島は右ポスト際へ詰めるFWエロンへスルーパスを通す。これをエロンが右足で押し込み、仙台は貴重な2点目をあげたのだった。
森山監督は後半開始とともに中山を下げ、MFオナイウ情滋を起用していた。オナイウが右MFに入り、郷家が右MFから左MFへスライドし、中島が2トップの一角へポジションを上げていた。立ち位置を変えたなかで、前線の選手たちが見事なコンビネーションを発揮した。エロンは2試合連続ゴールだ。
その後は選手交代をしながら、落ち着いて試合を運んでいく。オナイウは攻撃の出力を上げ、FW梅木翼は鋭くゴールへ迫った。終盤にはDFの石尾陸登を中盤で起用し、守備力を強化しながら試合終了のホイッスルを聞く。仙台は2対0で勝点3をつかんだ。
今節を終えて勝点69のV・ファーレン長崎が、3位以上を確定させた。プレーオフをホームで戦う権利を得ている。
4位以下は依然として混戦だ。4位の千葉、5位の岡山、6位の仙台、7位の山形がすべて勝利した。千葉、岡山、仙台は勝点61、山形は勝点60である。
カギを握るのは千葉だ。次節は長崎と、最終節は山形と対戦する。この2試合の結果次第で、J1昇格プレーオフの出場権に動きがあるだろう。
仙台は次節もアウェイゲームだ。ロアッソ熊本と対戦する。勝点3を取らなければならない試合が続くなかで、中山、エロンとFW陣が結果を残したのは好材料だろう。2試合連続でクリーンシートを達成しており、攻守がしっかりと噛み合っている。残り2試合も勝利し、自力でJ1昇格プレーオフへ乗り込みたい。