今季限りで名古屋グランパスからの退団が発表されているGKミチェル・ランゲラックの本拠地最終戦セレモニーがファンの感動を呼んだ。
10月19日に行われたJ1リーグ第34節で、名古屋は本拠地・豊田スタジアムで北海道コンサドーレ札幌と対戦。試合前からゴール裏には多数のオーストラリア国旗が揺れ、ランゲラックのチャントが大声で歌われた“送別マッチ”は、札幌が前半35分、さらに後半43分とゴールを決め、名古屋は0−2で敗れる結果となった。
それでも試合後は大きな拍手に包まれた。スタジアムの大型スクリーンには過去のプレー集に加えてチームメイトたちからのメッセージ動画を上映。そして家族から花束を受け取ったランゲラックは、「日本、名古屋の街での経験は忘れられない」「この7年間、素晴らしい経験をすることができたのは皆さまのおかげです」などと日本の生活を振り返りながら、ファン、チームメイトに感謝を述べた。
雨が降る中、スタンド席には背番号「1」のコレオが掲げられた。そのゴール裏へ仲間とともに整列したランゲラックは、オーストラリアの国旗が再び大きく揺れる中、改めて感謝の挨拶を行い、7年間、守り続けた豊田スタジアムのゴールを背に、家族、チームメイト、サポーターが全員収まる記念写真を撮影した。スタジアムには、ランゲラックのチャントが鳴り響いた。