■今季5得点5アシスト、代表選出を求める声

 東京都出身の中野は、2000年6月27日生まれの現在24歳。桐生第一高校から桐蔭横浜大学を経て2023年に広島に入団した。本来は優れた対人能力を活かした守備力が魅力のセンターバックだが、ミヒャエル・スキッベ監督から右ウイングバックに配置されて新境地を開き、入団2年目の今季は3バックの一角でもプレーしながら優れた攻撃能力を発揮。8月25日の第28節の柏レイソル戦では、後方から50mスプリントで攻め上がった末にゴールを決めて「まるでセルヒオ・ラモス」と実況されて話題になった。

 この日の強烈ミドル弾で、今季5得点5アシストとなった中野。試合は後半3分に追い付かれると、終了間際に2点目を決められて1−2の逆転負けとなったが、中野個人の評価はさらにアップする試合になった。すでに多くのファンが求めている代表選出の声も、さらに大きくなりそうだ。

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