１０月１５日、ワールドカップ・アジア最終予選の第４節が行われ、日本代表は１−１でオーストラリア代表と引き分けた。最終予選初失点となるオウンゴールを献上したＤＦ谷口彰悟に注目が集まった。
満員のファンで埋まった埼玉スタジアムで行われた一戦。試合は日本が前半からボールをキープしながら分厚い攻撃を仕掛けるも、大柄なオーストラリア代表選手たちの分厚い壁の前になかなかゴールを奪えない展開となった。そして前半を０−０で折り返し、後半も攻撃陣が相手守備陣を崩し切れない流れが続くと、後半１３分に“まさかの場面”が訪れた。
ＧＫ鈴木彩艶のロングキックを跳ね返され、さらにこぼれ球を拾われて右サイドに展開される。そこでオーストラリアのウイングバック、ルイス・ミラーが鋭いアーリークロスをＤＦラインの裏側に放り込んだ。すると、そのボールに反応して相手よりも前に出た谷口が、右足アウトサイドでのクリアを試みるも、わずかに足の内側に当たり、そのままダイレクトボレーのような形で日本のゴールに吸い込まれた。
自らヘディングで一度前に出てからのポジション修正が間に合っておらず、その状況でのクロス対応に一瞬、焦りもあったように見えたオウンゴール。日本はこの試合の前まで最終予選無傷の開幕３連勝で、計１４得点に加えて無失点を継続していたが、まさかの形での初失点となった。
