■どのスタジアムも「便利な場所」にある理由

 メルボルンの都心からすぐ西側という非常に便利な場所にあり、空港バスが発着する「スペンサー・ストリート」駅から歩いて行くことができる。2000年に完成したスタジアムだ(現在は命名権によって「マーベル・スタジアム」と呼ばれている)。

 オーストラリアン・ルールズ・フットボールのためのスタジアムである。

 オーストラリアン・ルールズは、クリケット場と同じく楕円形の大きな芝生を使ってプレーするので、ドックランズ・スタジアムも楕円形の競技場だ。サッカーの試合は、その大きな芝生の真ん中を使って行われるので、スタンドからは距離がある。

 メルボルン市内を流れるヤラ川の河口部にある「ドックランズ」。かつて、船を建造・修理するドック(船渠)が並んでいた場所だったので、こう呼ばれているのだ。スタジアムは、その造船所の跡地に建設された。

 メルボルンには南半球最大のスタジアム、メルボルン・クリケット・グラウンドもあるが、こちらも中心駅である「フリンダース・ストリート」から徒歩圏内。すぐそばには、全豪オープンテニスの会場、メルボルン・パークやサッカー、ラグビー用のレクタンギュラー・スタジアムも位置する。

 どのスタジアムも、とても便利な場所にあって羨ましい限りだ。それだけ、あの国ではスポーツが大事にされているのだろう。

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