後藤健生の「蹴球放浪記」第234回「美食の国オーストラリアでは路面のサイにご注意」の巻(1)横浜F・マリノスに「攻撃サッカー」を植えつけた名将が愛する「ギリシャ料理」の画像
ロシアW杯予選オーストラリア対日本の入場券。提供/後藤健生

 今年のチャンピオンズリーグでは崩れかけているが、サッカーはホーム・アンド・アウェイで勝負を行うのが通常だ。蹴球放浪家・後藤健生は当然、アウェイゲームの攻略法も心得ている。美食を求めるなら、オーストラリアで決まりだ。

■最終予選で「同じグループに入る」ことが多い

 日本代表は、10月15日に埼玉スタジアム2002でオーストラリアと対戦する。

 このところ、日本とオーストラリアはワールドカップ最終予選で同じグループに入ることが多いので、まるで「日豪定期戦」のようになっている。

 オーストラリアとは地理的に近く(「近く」はないが、時差がほとんどない)、LCC(ローコストキャリア=格安航空会社)を使えば、コストもかからずに行けるし、英語が通じて治安も良い国なので、気楽に訪れることができる。だから、アウェイゲームにもよく行くので、すっかりお馴染みとなっている。

 僕が初めてオーストラリアに行ったのは、1979年のワールドユース選手権(現、U-20ワールドカップ)のときだったから、もう45年も前の話になる。

 前回のカタール大会最終予選のときはなぜだったか忘れたが、行っていない。だから、直近のオーストラリア旅行はもう8年前のロシア・ワールドカップ予選のときということになる(昨年の女子ワールドカップのときはニュージーランドだけで、オーストラリアには行っていない)。

 試合は、ちょうど8年前の2016年10月11日。会場は、メルボルンのドックランズ・スタジアムだった。

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