前半は明らかに湘南のペースだった。
東京Vはホームなのに、攻めることを忘れてしまったように沈黙していた。
降格ラインで必死さが伝わる湘南と、このところ好調続きの東京Vの、チームとしてのモチベーションの違いなのだろうか。
32分に鈴木雄斗のゴールで先制した湘南は、51分には鈴木章斗が2点目を決めた。
21歳の鈴木章斗は3試合連続ゴールだ。
ここに来て、スイッチが入った感じだ。
「非常にいい前半だった。後半はほぼ守る時間になったが、鈴木章斗は決めきった。誰を選んでも、守備は意識してくれている。点を取られないこと、ただし、攻撃を忘れないことを共有していた」
山口智監督はこう試合を振り返ったが、前節の鹿島戦での逆転勝ちに続く連勝は、チームにとって大きかった。