“パナスタ劇場”に沸いた試合後に撮影された肩組みツーショットが、ファンを勝利の余韻に浸らせている。
劇的だった。10月5日にパナソニックスタジアム吹田で行われたJ1リーグ第33節で、ガンバ大阪は後半アディショナルタイムに2得点を奪い、北海道コンサドーレ札幌に2−1の逆転勝利を収めた。2得点を決めたのは、青黒の背番号7、宇佐美貴史だった。
大阪ダービーから中2日での試合に、宇佐美はベンチスタートとなった。すると、前半8分にG大阪のアカデミー育ちで2018年のトップ昇格から4年間、青黒のユニフォームを着用したFW白井陽斗に、J1リーグ初ゴールとなる“恩返し弾”を決められる。
そのまま時間が経過した中、後半20分に宇佐美がピッチに投入されると、後半アディショナルタイムの49分に同点となるPKを決め、さらに後半53分にゴール前で2人をかわしてからの右足シュートで逆転のゴールを奪った。
ゴール後に感情を爆発させ、ピッチ上に突っ伏した宇佐美。試合終了のホイッスルがなった後も興奮冷めやらぬままチームメイトたちと喜びを分かち合ったが、相手チームとしてこの日J1初ゴールを決めた後輩のことも忘れてはいなかった。
試合後、シャワーを浴びて着替えを済ませると、普段から可愛がっている白井と健闘を称え合うとともに、肩を組んでのツーショット撮影。そしてボールに「おめでとう」のメッセージを書き込んで後輩の記念ゴールを喜んだ。