■「僕は生粋のシュートストッパー」
「学生の頃から負けず嫌いで、でも、空気は乱さない。すごくプロ向きだなってすぐに思いました」
そう話す川崎フロンターレのFW小林悠についても、「彼がデビューしたのは水戸だし、後泊したときには一緒に食事にも行ったり、コンビニに行ったり、そういう思い出もありますよ。とても好青年だったし、それは今も変わりません。フロンターレと練習試合をやっても必ず挨拶に来てくれます。お互い、一つのクラブに長く在籍しているので、すごく思い入れがある選手」と振り返る。
本間は現在47歳。小林の37歳という年齢は当然、ベテランの域に入っているが、本間とは大きく離れている。それでもリスペクトにあふれているのが、本間の性格を表している。「俺は悠の背中を常に見てたし、若いときからベテランになるまで見ているから、その苦悩も分かる。苦しい時期もあるけど、負けずに立ち向かって結果を出し続け、素晴らしい男だなと尊敬しています」と力を込める。
本間の武器は、シュートストップ。小林が水戸時代にそのスゴみを体感したというが、本間自身、その自負に揺らぎはない。
「僕は生粋のシュートストッパーなんでね。シュートを止めるだけの能力だったら日本でもトップだっていう自信があるし、それが自分の支えにもなってきた」
29年間、プロのサッカー選手を続けてきたことには理由がある。