■4バックがオプション的位置づけ
とはいえ、1試合に出られるのは通常の交代枠の中でいえば11人+5人。4人がベンチ入りできないうえで、7人が控えのまま終わる。9月シリーズでは、長友佑都や菅原由勢、旗手怜央ら出場機会がなかった選手も多かった
また、今回の2試合では3バックを用いると思われることもあり、第二次森保ジャパンで用いられてきた4バックにおけるSBの選手の出場機会も限定的になるはず。4バックがオプション的位置づけとなっている現時点では、菅原由勢や長友佑都はその中でアピールする必要がある。
3バックと4バックを今後、相手に合わせて用いることができるようになれば、チームとして大きくプラス。また、若手の有望株を帯同することで、経験を積み重ねさせ、さらに、成長を促すこともできる。試合の流れによっては、高井幸大が二十歳になったばかりでピッチに立ったように、新たな日本代表デビュー組も増える。
直近ではピッチに立てない選手も出てくるが、2026年の大舞台に向けては着実にプラスが大きい。特にこの10月シリーズの難敵2連戦を多くの選手が体験することで、さらなる強化が望める。