【ACLE初黒星のJ1川崎が抱いた悔恨と進化へのヒント(1)】三浦颯太、瀬川祐輔、遠野大弥が口を揃えたピッチ上での戸惑い。その中で高井幸大が「もっと必要」と話す戦い方とはの画像
ACLE光州戦での川崎フロンターレの高井幸大 撮影:中地拓也

 図らずもほぼ同じニュアンスの言葉が返ってきた。ホームのUvanceとどろきスタジアムで光州FC(韓国)に0-1で敗れた、1日のAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の東地区リーグステージ第2節を終えた直後だった。

 クラブ史上で初めて臨むアジアの戦いで、7-3で圧勝した横浜F・マリノスとの開幕節に続く連勝を達成した光州のイ・ジョンヒョ監督から、パフォーマンスを称賛された左サイドバックの三浦颯太が特に前半の戦いを悔やんだ。
「相手のマンツーマンのディフェンスが、もうちょっとぼかしてくるのかなと思いきやガツガツできて、相手のビルドアップの質もすごく高くて、テンポもよかった」
 40分にペナルティーエリア手前の左からカットインし、強烈なシュートを放つも光州のGKキム・ギョンミンにセーブされたMF遠野大弥も続いた。
「僕たちがやりたいプレーを、相手の守備にやられてしまった。僕たちも前からはめにいきたかったんですけど、前半はなかなかうまくいかなかった」
 光州に関しては、マンツーマン気味に守備をしてくるとスカウティングがあった。実際にキックオフを迎えると様相がかなり異なった。右サイドハーフで先発した瀬川祐輔の言葉を聞けば、ピッチ上でいかに混乱をきたしていたかがわかる。
「僕が逆サイドに走っていっても、くっついてくるようなマンツーマンでした。そこを攻略するのがすごく難しかったというか、時間かかってしまった」

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