■川崎、京都、新潟、福岡の行方は……

 勝ち点41を残留ラインとするなら、15位の川崎フロンターレは現在37であるため、残り8試合で勝点4を上乗せすれば届く。ACLエリートやベスト4に勝ち上がっているルヴァン杯で、かなりの過密日程を強いられるといっても、その数字を達成できない姿は現実的に考えにくい。もし降格のリスクが出てくるとすれば、16以下のチームが想定外の躍進を見せた場合だろう。夏前までは降格圏に沈んでいた京都サンガの躍進を見ても、あり得ない話ではない。

 その京都も新外国人ラファエル・エリアスの爆発的な活躍などで、後半戦は上位を上回るペースで勝点を積み上げて、現在14位に浮上している。前節はホームのガンバ大阪戦で2−2の引き分けと足踏みした。週末の相手は19位の北海道コンサドーレ札幌だが、一巡目に2−0で完勝した当時より、明らかに上向いている相手に足元をすくわれるようだと、広島や町田のアウェーを残す終盤戦で下降線をたどるリスクもある。

 12位のアルビレックス新潟と13位のアビスパ福岡も数字上は安全圏とは言えないが、よほど悪い条件が重ならない限り、数試合を残して残留の確定ランプが灯りそうだ。

(取材・文/河治良幸)

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