J2のロアッソ熊本が、クラブ設立20周年記念試合のポスターを発表した。登場した選手のみならず、一肌脱いだ大木武監督のハマりっぷりに、ファンが賛辞を寄せている。
熊本は今年、クラブ設立から20周年を迎える。10月20日のJ2第35節のレノファ山口戦は、「ロアッソ熊本20周年記念マッチ」として戦うことが決まっている。
試合当日には、さまざまなイベントが企画されている。クラブを支えてきたOB選手たちも集まり、今後のクラブを支えるジュニアユースの選手たちと、レジェンドマッチも行う。
この大事な一日を盛り上げるべく、開催のちょうど1か月前の9月20日、クラブが動いた。試合を大々的にアピールするポスターを発表したのだ。
登場している選手たちの年代にはピンとこないかもしれないが、いわゆる昭和世代には一目で元ネタが分かるはずだ。ポスター上部に躍るのは「20周年記念だョ! 全員集合」の文字。伝説のバラエティ番組『8時だョ! 全員集合』をモチーフとしていることは明らかだ。
同番組は1970年代から80年代にかけて放送され、大人気を博した。最高視聴率は50%を超えたという、まさに怪物番組だ。
この番組とともに国民的人気を誇るようになったのが、通称ドリフこと、ザ・ドリフターズだ。番組で披露するコントから、次々と人気フレーズも生まれた。
その人気の5人組に選手たちが扮して、ポスターに収まっている。番組を生で見ていない世代だが、番組お決まりの法被と手ぬぐい姿で、笑顔を向けている。
その中で1人、特に目を引く人物がいる。5人の中央に陣取る大木武監督である。
ドリフでは、しむらけんさんら全員が人気を誇ったが、あくまでもリーダーは、いかりや長介さんだった。チームを率いる者として、大木監督が「センター」を務めた格好だ。
選手に負けじと、大木監督も素晴らしい笑顔を見せている。もしかすると、ただひとりドリフの人気を体感しているだけに、入れ込む思いもあったのかもしれない。