■岡田監督が観戦して…
そこで、IRFUは郊外にランズダウン・ロードを所有しており、FAIもこのスタジアムをサッカーの国際試合に使用していたという歴史があるのです。アビバ・スタジアムは、そのランズダウン・ロードを全面改築した近代的なスタジアムです。
さて、そのランズダウン・ロードのメインスタジアムのすぐ裏手にはスタジアムができる前から鉄道が走っていました。そして、スタンドを拡張するときには敷地に余裕がなかったので線路の上にスタンドを建設したため、スタンド下を鉄道線路が走るという珍しいスタジアムが完成したわけです。
1998年4月には、このスタジアムでアイルランド対アルゼンチンの親善試合が行われました。そこで、フランス・ワールドカップの初戦でアルゼンチンと対戦することになっていた日本代表の岡田武史監督もこの試合を視察に訪れ、ガブリエル・バティストゥータなどが構成するアルゼンチンの強力攻撃陣を見て、守備的な3バックで戦うことを決心したと言われています。