■世界の駅近スタジアム
世界にも、超便利な駅近スタジアムがたくさんあります。とくに、伝統的にスポーツが盛んな国では、スタジアムへの交通もよく考えられているところが多いような気がします。
たとえば、マンチェスター・ユナイテッドの本拠地「オールド・トラフォード」。メインスタンドである「サー・ボビー・チャールトン・スタンド」(サウス・スタンド)の脇に、知らないと見落としてしまいそうな、小さな臨時駅が設けられています。マンチェスターとリバプールを結ぶ北部鉄道の駅で、試合があるときだけ使用されます。
あるとき、試合を観戦した後、記者会見に出席してから外に出てみたら、6万人近い大観衆が入っていたはずなのにもうほとんど人は歩いていませんでした。そして、駅のほうから「最終列車が出るぞ」という叫び声が聞こえてきたので、マンチェスターの中央駅であるピカデリー駅行きの列車に飛び乗りました。
もう、ほとんど乗客は乗っていませんでした。そして、いよいよドアが閉まろうという瞬間に仕事を終えた警官隊が大きな警察犬を連れてドヤドヤと乗り込んできました。