18歳、現役高校生の才能あふれるプレーに感嘆の声が寄せられている。
9月8日にエディオンピースウイング広島で行われたJリーグのルヴァンカップ準々決勝第2戦で、サンフレッチェ広島は2戦合計2-2からのPK戦の末に、名古屋グランパスに敗れた。この試合で、後半開始からの途中出場でピッチに立ったのが、2006年4月22日生まれのMF中島洋太朗だった。
昨年9月にクラブ史上最年少となる17歳4か月でプロ契約を結んだ期待の逸材。今季、すでにリーグ戦デビューを果たして計9試合(スタメン1試合)に出場している攻撃的MFは、2シャドーの一角に入ると、積極的にボールに触れてチャンスを演出。高レベルなプレーを披露してファンを沸かせた。
特に“目を奪われた”のが、後半30分に加藤陸次樹へラストパスを送ったシーンだった。相手のビルドアップの隙を見逃さずにボールを奪った中島は、そのまま自陣からドリブルで一気に相手陣内へ侵入する。ここで相手DFのカバーが間に合うと判断すると、わざとスピードを落として味方が攻め上がる時間を作る。そして、絶妙のタイミングで3人の相手DFを無力化するスルーパスを送ったのだ。
パスを受けた加藤のシュートが大きく枠外に外れたが、決まっていれば何度も繰り返して取り上げられるであろう絶品のプレー&ラストパスだった。