「許されない」FC東京、大健闘の東京V「日本代表に入る」スピードスター、「将来が楽しみ」パリ五輪出場の若きDF2人【「優勝、降格は?」2024Jリーグ終盤戦の大激論】(6)の画像
大卒2年目の急成長が話題の東京Ⅴ山見大登(右)。今後、日本代表に入る可能性も。撮影/原壮史(Sony α-1使用)

 いよいよ秋の声が聞こえはじめると、Jリーグも終盤戦へ。頂点を目指す優勝争いや生き残りをかけた残留バトルは、さらに激しさを増していく。各チームのこれまでの戦いを振り返るとともに、2024シーズン終了までの見逃せないポイントを、ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が語り尽くす!

■町田に大敗後「3バック」にシステム変更

大住「がっかりしたチームを他に挙げるなら、FC東京だよね。もうちょっと上位に行ってほしかったな。それだけの力はあると思うんだけど」

後藤「首都・東京のクラブで、大きなスタジアムも持っているんだから、頑張ってもらわないと困るよね」

大住「東京を本拠地とする3つのJ1クラブの中で3番目というのは、彼らのプライドとしては許されないものがあるだろうね。歴史はともかく、東京ヴェルディより下というのはね」

――逆に東京Vの健闘が目立ちます。

後藤「駒不足の中で選手をよく鍛えて、着実に強くなってきたよね」

大住「FC町田ゼルビアに大敗した後、3バックにシステムを変えたでしょ。その後、開幕の頃に目立った、前にガンガン人が出ていく良さが薄れて、攻め切れていないなあという時期が続いたけど、それがようやく解消されてきた」

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