■「すごく魅力を感じている」リーグは?

 サン=ジロワーズで2年半にわたって戦ってきた町田には、今後に向けて確かなビジョンがある。視界に入っているのは、2年後に控える2026年W杯。世界の頂点を決める大舞台から逆算して考えれば、欧州のトップレベルの舞台に身を移し、自身をさらに成長させたい思いは強い。
 新天地の希望として、町田は考えを次のように明かしていた。
「今はプレミアリーグが世界のトップレベルにある。イングランドのプレミアリーグを目指したい気持ちはあります。同時に、ヨーロッパのコンペティション(競技会)、つまり欧州チャンピオンズリーグや欧州リーグにもすごく魅力を感じている。
 所属しているサン=ジロワーズも、2年前は欧州カンファレンスリーグ、昨シーズンは欧州リーグに出場しました。いろいろな国に遠征して試合をするのは、とても楽しかった。そこを目指したい気持ちはありますね」
 今季のサンジロワーズは欧州CLの予備予選で敗れたが、その代わり、欧州リーグの本戦に参加する。この欧州リーグは、町田が参戦を強く望んでいるコンペティションでもある。
 そう考えると、今回の残留劇は決して悲観的なものではない。町田が置かれている現状を端的に言えば、「急がば回れ」。欧州リーグとベルギーで最高のプレーを披露すれば、それが移籍につながってくる。
 興味深いのは、町田が身を置いているベルギーリーグの特性だ。

 

※町田浩樹プロフィールは【独占インタビュー2】もしくは【独占インタビュー5】をご確認ください。

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