■ユベントスでプレーも「話せない」
スペイン語とポルトガル語、カタラン語などでも同じですし、イタリア語やスペイン語とルーマニア語でもある程度は通じます。フランス語とイタリア語ではなかなか会話することは難しいでしょうが、フローラン・ダバディ氏は「フランス人ならイタリア語はすぐに覚えられる」、「ユベントスでプレーしていたのにイタリア語を話せないディディエ・デシャンはおかしい」と豪語しています。
まあ、ダバディ氏のほうがデシャン氏より語学の才があるのは事実でしょう。もっとも、サッカーはダバディ氏よりデシャン氏のほうがうまいようですが。
ですから、普通話(北京語)と広東語は“方言”というよりも、別言語と考えたほうがいいようです(ただし、書き言葉は共通)。広東語だけでなく、福建語も、客家(ハッカ)語もすべて互いに通じ合えない言葉なのです。
ちなみに、11月に日本代表が試合をする「厦門」という人口400万人の都市は普通話では「シャーメン」ですが、福建語の一部である閩南語の発音に基づいて、国際的には「アモイ」として知られています。