後藤健生の「蹴球放浪記」第229回「放浪家天国でアウェー戦」攻略の巻(2)中国本土よりも香港、フランス代表監督よりもフローラン・ダバディの画像
香港空港から広州までのバス乗車券。漢字と英語なので分かりやすい。提供/後藤健生

 アジアは広い。サッカーの試合を観戦するために移動するだけでも一苦労だ。だが、蹴球放浪家・後藤健生には楽しみでもある。分からない言葉を話す不慣れな国を旅するのも、コツさえつかめば、ラクになる。たとえば、耳で聞くだけでは言葉の理解が難解な、中国であっても…。

■中国本土より「もっと便利」な香港

 もっと便利なのが香港です。

 香港は中国人(主に広東人)の街ですから、バスの停留所でも店の看板でもすべて漢字で書いてあります。中国本土のような「簡体字」ではなく「繁体字」を使っているので、日本人には読みやすいはずです。

 しかも、香港は1997年に返還されるまでは英国の植民地でしたから、英語が公用語でした(その後、中国語も公用語となった)。ですから、必ず英語名があったり、英語表記が付いているのです。ですから、中国語の発音ができなくても、英語のほうを読めばいいわけです。

 香港島には「銅鑼湾」という地名がありますが、中国語(広東語)でどう読めばいいか、分かりません(正解は「トンローワン」)。しかし、「Causeway Bay」という英語の名前もあるので、英語式に「コーズウェイ・ベイ」と発音すれば通じるわけです。

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