韓国1部リーグのクラブのユニフォームが、世界中の人々の心をつかんだ。エキゾチックかつパワフルなデザインに、世界各国から絶賛の声が上がっている。
韓国では日本に先駆けて、サッカーのプロリーグがスタートした。一時期は観客動員に苦しむ時期もあったが、近年では2020年に蔚山現代がAFCチャンピオンズリーグ(ACL、現ACLエリート)を制するなど、アジアで存在感を示し続けている。
韓国の名門クラブのひとつが、水原三星(スウォン・サムソン)ブルーウィングスだろう。2000年代には国内リーグのみならずACLでも頂点に立ってきた。
今回、そのホームタウンである水原市をホームとするクラブに世界の注目が集まった。ただし、水原三星「じゃない方」のクラブだ。水原FCというクラブの第4ユニフォームが、世界の人々の心をとらえたのだ。
水原三星と比べ、水原FCは後発クラブである。2003年に設立され、2016年に初めて国内最高峰の舞台で戦うようになった。
ただし、現在では両クラブの立場は逆転している。水原三星は昨季、クラブ史上初の2部降格の憂き目に遭った。一方の水原FCは今季も1部リーグを戦い、現在3位につけている。
その勢いを示すかのように、水原FCの名が世界に広まった。ユニフォームサプライヤーのヒュンメル社が今季の第4ユニフォームをSNSで発表したところ、世界各地から称賛の声が上がったのだ。
黒をベースカラーとしたユニフォームは、それだけで力強さを感じさせる。さらに前面には、大きく龍がデザインされている。
加えて、日本人の目に大きな存在感を伴って飛び込んでくるのが、龍の上に描かれた文字だ。漢字で「水原」と、クラブ名をこれ以上なくストレートかつ大胆にデカデカと記しているのだ。