■未来への夢をつないだ「攻め続ける」姿勢
今日の大会なら、グループリーグの最終日2試合は同自国キックオフで行われる。しかし、この大会では、A組の最終日はともに国立競技場で、16時20分キックオフでスペイン×アルジェリア、19時から日本×メキシコという日程だった。
第1試合、MFとFWを大幅に入れ替えたスペインはアルジェリアの守備を崩すことができず、アルジェリアが1-0で勝って2位を確保。この時点で日本のグループリーグ敗退が決まった。
しかし、日本はここで踏ん張った。高橋と柱谷の両FWが快足を生かして相手守備を混乱させ、サイドバックも果敢に攻め上がる。そして後半17分、田中がアンカーの位置から果敢に前進し、左サイドを突破、ゴールラインぎりぎりから中央に入れると、ニアポストに詰めた柱谷がスルー、正面でフリーになった水沼がきれいに押し込んだ。
試合はこの後メキシコにロングシュートを決められて1-1の引き分けに終わったが、最後まで攻撃の手を緩めず、攻め続ける日本ユース代表の姿は、未来への夢をつなぐものだった。