サッカー日本代表が挑む北中米ワールドカップ最終予選が間もなく始まる。そして、そのメンバー発表が8月29日に行われることとなった。注目は、今夏に行われたパリ五輪のメンバーから“昇格”はあるのか。2つの代表の現状を考察する。
パリ五輪で4試合を戦った大岩ジャパンにおいて、センターフォワードの位置で最も長い時間を過ごしたのは細谷真大だった。このチームの立ち上げ以降に最も結果を出し、そして、出場時間でもFWとしてトップを走り続けた選手だ。
その細谷はすでにA代表にも選出されている選手。2022年7月に「E-1サッカー選手権2022」で代表デビューを果たすと、今年開催されたアジアカップのメンバーにも選出。カタールでの国際大会2試合に出場した。
一方で、ここまでゴールネットを揺らした回数は「1」。23年11月にジッダで行われたワールドカップ・アジア2次予選のミャンマー戦でのものである。
そしてパリ五輪では、準々決勝・スペイン戦で“幻のゴール”を見せた。難しい判定でゴールは認められなかったものの、あれが決まっていれば一発勝負の流れを一気に引き寄せてもおかしくなかった。そういう意味で、細谷にはそれを現実のものとする“ストライカー力”が今後はA代表で求められる。