J1サンフレッチェ広島の流れるようなパスワークから奪った美しいゴールへの称賛が鳴り止まない。
8月17日に行われたJ1第27節、豊田スタジアムでの一戦。敵地に乗り込んだ広島は、リーグ戦4連勝の勢いそのまま、いつも通りの3-4-2-1でスタート。徐々に試合のペースを掴んでいった中で前半は0−0で折り返すも、後半3分にDF荒木隼人が先制ゴールを奪う。そして迎えた後半10分だった。
起点は右CBの中野就斗のパス出しからだった。右サイドに落ちてきて新井直人へパスを送ると、新井がダイレクトで右斜め前の満田誠へパスを送る。ここで満田がDFを背負いながらワントラップした後にすぐに横パス。すると、ポッカリと空いた右サイドのスペースに、最終ラインにいた中野がオーバーラップして飛び出すと、そこに松本泰志からダイレクトでのスルーパスが送られた。
完全に崩した後も華麗だった。フリーで抜け出した中野は、ペナルティーエリア内で相手GKを引き付けてから逆サイドへ鋭いパスを送ると、最後は加藤陸次樹が滑り込みながら誰もいないゴールへ叩き込んだ。計5人が連動し、全員が2タッチいないというパス回しの末のチームで奪ったビューティフルゴールだった。