敗色濃厚だったチームを救う大卒ルーキーの超絶ゴラッソ弾に大きな反響が寄せられた。
8月10日に札幌ドームで行われたJ1リーグ第26節、北海道コンサドーレ札幌対アビスパ福岡の一戦は壮絶な展開となった。互いにPKで1点ずつを奪って試合は後半アディショナルタイムに突入。その6分に、福岡が亀川諒史のゴールで勝ち越しに成功する。歓喜に沸くアウェイチームに対してホームサポーターは絶望に包まれた。だが、その3分後だった。
すでに表示タイム6分を過ぎた中、札幌が相手陣内の右サイドからスローインからの流れで、田中克幸が前を向いてボールを受ける。右45度、ゴールまではまだ20メートル以上離れていたが、後半37分から途中出場していた大卒ルーキーは、迷うことなく左足一閃。放たれたシュートは勢い十分に、ややカーブしながらニアサイドを抜いてゴールネットに突き刺さった。
田中は2002年3月15日生まれの22歳。帝京長岡高校時代からその左足は有名で、明治大学を経て札幌に入団。ここまでスタメンは1試合のみも、この日を含めてリーグ戦17試合に出場し、このゴラッソ弾がプロ初ゴールとなった。