8月3日に「Jリーグインターナショナルシリーズ」として国立競技場で行われた横浜F・マリノス対ニューカッスルの一戦で、得点シーン以外で大きく盛り上がったシーンがあった。
0-0で迎えた前半19分だった。観客の視線を集めたのは、横浜FMのダブルボランチの一角としてスタメン出場した20歳の山根陸だ。小学生時代からのクラブ生え抜きのプレーメーカーは、直前のプレーで右足のスパイクが脱げるハプニングに見舞われると、スパイクを拾い上げた。通常ならばレフェリーが試合を止め、スパイクを履く時間を与えられることなるが、インプレー中たったために試合は続行。山根はスパイクを右手に持ったままプレーを続けることになった。
その山根の元に、次々とボールがやってくる。すると山根はソックス姿のまま臆することなくプレー。味方に好パスを送ると、さらに波状攻撃の中でペナルティーエリア外から裸足のままでミドルシュートを放った。シュートは惜しくも相手DFの体に当たって跳ね返されたが、その“裸足シュート”に場内からは大きなどよめきが起こった。