■もしもVARに心があったなら

 藤田から細谷への完璧なパス。相手DFを背負い、反転しての見事なシュート。日本中が強豪スペイン相手に「まだやれる」と思った瞬間だった。だが、その後のVAR判定で、パスを出す瞬間、細谷のシューズが出ていたとされ、オフサイドに。無情にもゴールは取り消されてしまう。
 確かに、映像を見ると白いシューズの先が出ている。大ベテランのサッカージャーナリスト大住良之氏は言う。「VARに心があったなら、“あんなに美しいゴールをなかったことにするためにオレはいるんじゃないだけど…”と言っただろう」と。
 そして、付け加える。

「VARが使われる試合では、FWは芝生と同じ緑色のシューズをはくべきだなどと、悔しまぎれに思ってしまうのである」と。

大岩監督の前でうなだれるキャプテンの藤田。その後の展開は次ページでご確認あれ。撮影/渡辺航滋(Sony α‐1)
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