男子サッカー日本代表、大岩ジャパンのパリ五輪での挑戦が終わった。準々決勝の相手、強豪スペインを相手に3‐0の完敗だった。
■「スペイン戦で勝っていたら優勝していたチーム」
パリ五輪前の『サッカー批評』のインタビューで、GK小久保玲央ブライアンはこう話していた。「戦いたくない相手はスペインです」。親善試合で戦い、2‐0の完敗。数字以上に「何もできなかった」相手だった。
また、キャプテンの藤田譲瑠チマは戦前のインタビューでこう語った。「スペイン戦で勝っていたら、優勝していたチームでした」。今回のパリ五輪のチームのことではない。久保建英、OA枠の遠藤航を擁し、東京五輪でベスト4になった日本代表チームのことだ。藤田はトレーニングパートナーとして彼らの戦いを間近で見ていた。
小久保は3位入賞(できれば優勝)、藤田は優勝、それぞれ目標を語っていた彼らの強い気持ち、その勢いを止めてしまった原因のひとつに、細谷真大のシュート取り消しがあったことは否めないのではないか。