■ギアを上げて行かなくてはいけない

 カタールならスタジアムに18度の冷風が吹き出てくるが、ここにそんな設備は存在しない。

 アパートの水道の水がお湯になっている東京だ。

 35度という気温がもう普通だと言うなら、屋外でもカタール並みの設備を整える時期に来ている。

 凍らしたペットボトルの水が恋しくなる。

 だが、競技場のアナウンスはペットボトルの持ち込みを制限し、容器の移し替えをリクエストしていた。

 プレミアリーグの開幕が近づいている。

 三笘薫はまた45分をプレーした。

 プレミアリーグでプレーできる時間が限られていることを三笘は意識している。

 ギアを上げて行かなくてはいけないのはわかっているが、体がそこまで動かないのも事実だった。

 酷暑のブライトン日本ツアーは終わった。

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