■求められる得点源
まず攻撃の方を見ると、目下のチーム最多得点者はキャプテン・北川航也の9点。次がルーカス・ブラガの6点。昨季10点の乾貴士が4点、同15点のカルリーリョス・ジュニオが3点にとどまっているのは誤算かもしれない。北川とルーカス・ブラガがゴール数を上積みするのはもちろんのこと、異なる得点源が出てこないと、終盤に向けて厳しくなるかもしれない。
クラブとしてもそのあたりを考えて、アブドゥル・アジズ・ヤクブを補強したのだろう。ランス戦を見ても前線でタメを作り、迫力を持ってゴールに迫れるのは魅力だ。
ただ、日本の酷暑の中ですぐに得点を量産できるかどうかは未知数。ランス戦のように外国人選手とつねに共闘できれば意思疎通もスムーズだろうが、北川や乾、矢島らともコンビを組むこともありえるため、コンビネーションを迅速に構築していけるかが気になるところだ。
ドウグラス・タンキもまだ1点というのは物足りない。長崎のエジガル・ジュニオが14点、ファンマ・デルガドとマテウス・ジェズスが8点ずつ取っているのを考えると、清水の助っ人たちもそれに匹敵する数字がほしい。ここから14試合で彼らがブレイクするかどうか。そこが清水独走の1つのキーポイントになりそうだ。