「レイソルのサイドバックに憧れて」
小久保 8時間睡眠を徹底しています。もし、翌日は8時に起きる予定だったら、それから逆算して0時には寝ようみたいな。7時間半とかに絶対ならないように、していますね。
あと、昼寝も大切にしています。練習が午後からだったら、午前中に1時間くらい寝たり。試合があると、移動で眠れないときがあるんですけど、日本代表のときは、睡眠サイクルを崩さないように注意していますし、8時間睡眠が今の自分にフィットしていますね。
――では、小久保選手のサッカーとの出会いについて聞かせてください。サッカーを始めたきっかけは?
小久保 幼稚園にサッカースクールがあって、年長のときに、そのスクールに仲のよい友達が3人くらい通っていたので、自然とサッカーをするようになりました。そこで点を取る楽しさを覚えて、のめりこんでいったというのが始まりですね。
小学校のときは、クラブに加えてレイソルスクールにも通うようになって、4年生のときに、レイソルと提携する柏エフォートに入りました。エフォートはレイソルと提携していたので、ある日、レイソルのボールボーイとしてプロ選手を間近で見る機会があったんです。
当時、憧れていたのは、柏レイソルのサイドバックだったレアンドロ・ドミンゲス選手。フリーキックがきれいで、かっこいいなって思っていました。レイソルの選手を見て、プロになりたいという意識が芽生えたと思います。
――小学校のときのポジションは、キーパーではなくてフォワードだったそうですね。
小久保玲央ブライアン(こくぼ・れお・ぶらいあん) 2001年1月23日生まれ、千葉県出身。193センチ、91キロ。ナイジェリア人の父と日本人の母との間に生まれ、小学生時代は柏エフォートFCでプレー。柏レイソルU-15、U18で才能を伸ばし、18年、柏レイソルトップチームへ。同年1月開催の「アルカス国際カップ」で大会最優秀GKに選出されたことで世界的に注目され、翌19年1月、ポルトガル1部の強豪SLベンフィカのU-23チームに加入することに。20年8月には、UEFAユースリーグ決勝でレアル・マドリードと対戦。2-3で敗れるも、大会準優勝に貢献した。同年10月、2部SLベンフィカBで初ベンチ入り。22年1月、Bでデビューを果たし、5月にトップチームで初ベンチ入り。日本代表としては、U-15代表候補に選ばれたのを皮切りに、各年代で選出。今年4月のAFC U23アジアカップでは、数々のビッグセーブでパリ五輪出場権、アジア制覇に貢献。7月11日、ベルギー1部のシント=トロイデンVVへの完全移籍を発表した。