大住良之の「この世界のコーナーエリアから」第142回【鈴木優磨も格闘「サッカーとパンツの大問題はこう解決せよ」緊急提言】(1)「見えない」大迫勇也にスポンサー困惑、「きっちりイン」戸嶋祥郎を救えの画像
ゴールを決めて観客席に手を振る鈴木優磨。確かに、変形ブルマのような「ショーツ」気になりますね。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような、「超マニアックコラム」。今回は長いか、短いか。

■気になる鈴木優磨の「パンツ」

 ここ数年間、気になってきたことがある。鹿島アントラーズのFW鈴木優磨選手のサッカーパンツである。誰でも知っているように、彼は常にパンツを短くたくし上げ、太ももを大きく露出させている。試合が白熱してきて、というのではない。キックオフの瞬間からずっとこの姿なのだ。

 レフェリーが注意するのを見ることはない。もちろん、ルールに違反しているわけではないからだ。ルール第4条では、選手が義務として身につけなければならない基本的な用具として、下記の5つのものが挙げられている。

 ・袖のあるシャツ

 ・ショーツ

 ・ソックス

 ・すね当て

 ・靴

 ルール上では「ショーツ」だが、プレーヤーたちも通常は「パンツ」「サッカーパンツ」と選手たちも呼んでいるので、ここでも「パンツ」で進めることにする。

 鈴木優磨選手は、間違いなくパンツを着用している。ルール違反には当たらない。私が気になるのは、「スポンサーのロゴが見えなくていいのか」という点だ。「細かなことが気になってしまうのが、僕の悪いクセ」である。

 鹿島のユニフォームのパンツには、右足の前部にユニホームメーカーである「ナイキ」のロゴが入り、左足は前部に「株式会社カネカ」、後部に「高砂熱学工業株式会社」のロゴが入っている。カネカは大手総合化学メーカーであり、高砂熱学は空調設備会社である。他の選手だと、きちんと露出しているこの3社のロゴが、チームのキャプテンであり、エースであり、おそらくテレビに映ったり、写真としてメディアで取り上げられることが最も多い鈴木優磨選手の場合、まったく露出されない。

 スポンサーとの契約上いかがなものかと、他人事ながら、気になってしまうのである。

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